鳥の「トリップ」の話
今日は月曜日ですが、学校行事の振替休日で朝から子どもたちで賑わっているコモンです
子どもたちが外の一脚で、元気にニュースキャスターごっこをして遊んでいます
その時、「ドンッ」という音と共に子どもたちの叫び声が聞こえてきました
何事かと思い駆けつけてみると、地面に弱々しく横たわる一羽の鳥の姿がありました
どうやら勢いよく窓にぶつかってしまったようです
以前もこのようなことがあり、その時の鳥は少し気絶したのちまた飛び立っていったとのことで
今回も少し様子を伺ってみることにしました
なにごとかと群がる子どもたち
一羽の鳥をめぐって様々な気持ちが交差し合います
「かわいそうやけんジロジロ見んといてあげて!」
「面白半分でみるなら来んといて、人が死にそうな時もそうやってするんか」
「絶対触らんといてよ」
囲いを作り一定の距離を保ちながら、この一羽の鳥をどうしようかと話し合いが続きます
時間が経っても起きあがらず、よく見てみるとかなりの衝撃を受けてしまっていたことがわかりました
たくさんのやりとりの後、鮎喰川の見える景色のいいところにお墓を用意してあげることに
草をよけ、穴を掘り、季節の花をつみ
「鳥」と英語の「trip(旅)」をかけて、「トリップ」と名付けて埋葬しました
そして、みんなで長いお祈りを捧げてあげました
・・・・
みんなに「もし今日が人生最後の日だとしたらどうやって過ごす?」と聞いてみました
「お金全部使って欲しいもの買う!」
「みんなで楽しく過ごしたいなあ」
「あそこに行きたいけど、移動時間で今日が終わっちゃうな・・」
「みんなで美味しく楽しくご飯食べたいな」
・・・・
今日もみなさんは幸せに生きれていますでしょうか
鳥のトリップも、いい死後の旅ができますように
スタッフ ゆり