第2回「手の赴くままに作ってみるクラブ」 レポ
2024年10月02日、第2回「手の赴くままに作ってみるクラブ」を開催の日。
今回の「手の赴くままに作ってみるクラブ」では、
絞る
折る
括る
染める
をキーワードに、肩肘張らず、手の赴くまま、手を動かして「作ってみる」企画。
THE 秋の草木染め!!!
コモンハウスの周りの様々な草木や木の実を、集めるところからスタートした。
イベント時間の都合上、コモンの若手スタッフがせっせと材料を集め、そして干し、
細かく刻んで当日の用意を。
細かく刻むと・・、もうそれだけで草木の、ーヨモギの香りが一番前に来ているようなー、
何とも形容しがたい、懐かしい感じの香りを感じる。
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草木の種類は、
センダングサ・ススキ・サクラ・ヨモギ・クズ など、通常は除草対象になる多種類の草木や木の実を材料に使用。
つまり、この季節の神山の色!!
当日。
ナビゲーターの神先真緒さんは今回も様々な材料や道具、参考図書たくさんたずさえ来館!
まず、材料を煮出し始める・・・。
そして、「染めるとは?」「染色とは?」をわかりやすく端的にまずはインプット。
ふむふむ。
↑媒染液の違いにより、色の出方が異なるそう。
今回の参加された方は染色が身近にある方から、ワークショップに出たことがある方、全くの初心者の方まで、様々な方がいらっしゃったけども、質問を含めざっくばらんにお話しながらすすんだ。
みなさん、それぞれの感じ方で、熱心に真緒さんの話に耳を傾け、「染色の世界」を覗き込んでいた。
さて、実践に移る。
大きな鍋でぐつぐつ煮出す
コモンハウスには、草木を刻んでいた瞬間より、もっとよもぎの香りとハーブが混ざったような、私個人的にはとっても良い香りが漂い始める。
「何だか身体によさそうな香り・・!」「薬草っぽい感じ?」と、和気藹々と作業スタート!!
楽しい、自由気ままな模様付け
生地に、輪ゴムや紐などの材料で模様付け。「折ったり、括ったり」
真緒さんがまとめた手順を見ながら、今ここ!!と確認しながらすすめていく。
濾す(こんなに大量に何かを「濾したこと」、ない!)
草木と染色の液を分ける。草木を煮出した色がついに姿をあらわす・・!
染色液につける、染めている・・!
模様をつけるための処理が終わったら、染色液につける。
染めている間の時間があり手持ち無沙汰になるかと真緒さんは心配していましたが、時に「手の赴くままに手を休めて」おしゃべりを楽しむ。
本当は、休むことも、「手の赴くまま作ってみる」という中の大切なエッセンスなのかもと思った。
媒染液につける、再び染色液につける
続いて、媒染液につける。今回はミョウバンを使用した媒染方法。ちょっと黄色くなった感じがする!(写真が撮れず・・)
そして再び、染色液につけます。
ジャブジャブと水洗い
大きなタライで外でジャブジャブ洗う。元の素材の違いにより、少しずつ染まり方が異なる。
「こんな色になった〜!!」「いい色〜!!」と色の違いにワクワク。
木陰に干す、おぶたに干す
日陰でのんびり干す。素材によって、少しずつ、色の出方が異なる。
ちなみに、子ども服と子ども服の間に干してある長い布は、シルク。
神山の今の季節の色を気ままに楽しむ。普段は、みどり色に見えているこの草木も、染色に使うと黄金色になる。真緒さんは言う。
今回の草木染めは、この色にしたい!という染色でなく、生活の中で染色ができるよ!と体感していただけたらとても嬉しい。季節の草木を気ままに摘んで。これからの季節なら、煮込み料理の隣で、染め物をコトコト仕込むのも楽しみの一つになるかも。
参加者の皆さんからのメッセージ(一部抜粋)
初めて参加しましたが、他の参加者の方やスタッフさんとおしゃべりしながらとても楽しく心地良い時間を過ごせました!
いつも楽しい機会をありがとうございます。会では学びはもちろん、普段関わることのない世代の町の方とも関われてとても楽しいです。また、娘も一緒につれて行かせていただいて助かりました。時間はあるけど、赤ちゃんがいて参加できない…ってことも多いのでとても嬉しかったです。
今回も参加させて頂きとても楽しい時間を過ごさせて頂きました。私にとって癒しの会なので是非また参加させて頂きたいです。ありがとうございました。
私たちが生活の中で気ままに行うの染色は、「どんな模様がでて、どんな色になるか」自分ではコントロールできないところに、ものづくりの良さと自然の良さが調和しているとさえ思う。染色って聞くと、ハードルが高いけれど、料理するように染色することができるんだ!とまた、新しい思考が飛び込んできた感覚だ。
後日、参加親子のお子さんが、この会で染めたTシャツを着て遊びに来てくれた。身にまとうものだと愛着が湧くし、何よりとっても似合っていた。とても嬉しい循環の形だ。
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さて、次回も12月初旬に楽しい企画を真緒さんと考えています。
乞うご期待!!
鮎喰川コモンスタッフ 三好