コモンだより

みどり
 

みんなで池の手入れ&葉っぱでお絵描き【梅雨編】

今月の「原っぱを育てよう!楽しもう!」は、6月26日(土)に開催。大人たちは「水質浄化池」の手入れを頑張り、子どもたちは葉っぱでお絵描きを楽しみました。簡単ですが、当日の様子を、神山つなぐ公社の高田がレポートします!

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まずは大人編の「水質浄化池」の手入れについて。

そもそも、鮎喰川コモンの敷地の一番北側にある池が「水質浄化池」だと知っている人は、どれくらいいらっしゃるでしょう? というわけで最初に(設計チームの皆さんからの受け売りですが)水質浄化池のある意味や仕組みについて説明しました。

大埜地住宅と鮎喰川コモンで使った水は、まず合併浄化槽で処理されます。その処理だけでも法律的には十分に問題ない数値まできれいになるのですが、さらに水質浄化池を通すことで、余分な栄養を植物で吸い取ってもらった上で、鮎喰川に放出しようという仕組みです。

 

池の中はすり鉢状、3段階で深くなっていて、一番深いところの水深は約1.6m。(間違って人が池に落ちたりしないよう、池の外周にはフェンスを、さらに水中1段目の浅瀬に木杭+ロープを張っています)

このように深さに変化があることで、水中に多様な環境があることから、様々な動植物が生息可能になり、池が1つの小さな生態系をつくりだすことを期待しています。様々な水生植物が池の中や際で成長する過程で、富栄養状態の水から窒素分を吸着することで、水質を浄化してくれます。とはいえ植物が枯れた後、水の中に倒れてしまうと、せっかく固定した窒素分がまた水の中に溶け込んでしまう。

というわけで、定期的に草を刈り出して除去する作業が必要!だということで、みんなでチャレンジしてみました。

今月はスタッフ含め女性4名の少数精鋭(笑)のみの参加だったので、なかなか大変な作業でしたが、①胴長を着て池の中から刈りとる係→②池の周辺の草も刈りながらフェンスの外に出す係→③一輪車に刈り取った草を乗せて運ぶ係→④バイオネストに運び込まれた草を堆肥化するために刻む係という役割分担で、集中して頑張りました!

その様子(前半戦)をコマ撮りでおさめたのがこちら↓

池の手入れのBefore/After。違いが分かるでしょうか!?

今回頑張った4人で最後に集合写真!(あまりにもヨレヨレだったので、ちょっと修正を加えてみました。が、ヨレヨレ度は変わらず・苦笑)

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大人たちが草とりに励んでいる間、子どもたちは、コモンスタッフのあやのさん・じゅんこさんと一緒に、葉っぱでお絵描きを楽しんでいたよう。

敷地内で集めてきたいろいろな形や色の葉っぱ。その中から気に入った葉っぱを組み合わせ、思い思いの形を作って紙に貼っていきます。

 

つくっているうちに、子どもたちのワクワクがどんどんふくらみ、最後には「葉っぱお化け」を主役とした紙芝居形式の作品も完成したようですよ!

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おまけ:池から枯れ草を刈り取っていると、慌てて飛び出してくる、背中に卵を背負ったこんな奇妙な虫を何匹も見かけました。

後から調べてみると「コオイムシ」といって、オスが卵を背負って育てているらしいです。イクメンですね!

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来月は7月17日(土)午前中に開催予定です。だいぶ暑くなってきたので、いつもより早い時間に開催した方がよいかな、と思案中。興味を持ってくれた方がいたら、ぜひ一緒に原っぱを育てていきましょう。

鮎喰川コモンスタッフ/神山つなぐ公社 高田友美

投稿日
  • 2021.06.30
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