10/1(土) 池のほとりでポスターセッション 報告レポート
10/1(土)は、午前中の田瀬さんとの選択除草が終わった後、
もう1つのイベントが。午後からは、徳島大学の皆さんと
水質浄化池のほとりでポスターセッションを行いました。
昨年12月のキックオフのシンポジウムの開催をきっかけに、
徳島大学と神山つなぐ公社との地域連携活動として重ねてきた
水質浄化池での環境調査や除草作業、風景体験の実験。
ほぼ1年活動してきて、どんなことが見えてきたのか?
進捗報告をかねて、気軽に池のほとりに遊びにきてもらえたら、
という思いで企画しました。
普段は人影の少ない池のほとり…。マニアックなテーマだし、
来てくれる人いるかな?とドキドキしていたのですが、
始まってみれば、なかなかの賑わいです。
最初に徳島大学の山中英生先生から開会のご挨拶をいただいた後、
ポスターセッションに先駆けて、水質浄化を専門とする山中亮一先生、
この池で風景体験の実験を試している森田先生、
普段、この池の周りの維持管理を担当している私、高田の3人で
トークセッションをお届けしました。
あくまで私たちの話は前座なので、内容の紹介は割愛(先生方、ごめんなさい)。
メインは、卒論もかねて取り組んでいる学生さんたちのポスターセッションです!
水質浄化については、山中ゼミの小川くんから(左側)。
結論からいうと、残念なことに、今はうまく水質浄化できていない状況(涙)。
アオウキクサが増殖して水面を覆い尽くしてしまうことで、水中に光が入らず、
水中の水草などが光合成をできず、嫌気的な環境となっている。
池の中に沈んだ枯れ草などが腐敗し、ヘドロが沈殿してしまう状況とのこと。
(ポスターをクリックすると大きい画像が開きます)
解決策としては、水面に増えていくアオウキクサを除去していくこと、
いろいろ試行錯誤したものの、効率的な方法が見つからずにいるので、
来場してくれた皆さんにも、アイデアを求めてみました。
さて、その横ではもう1人の報告者、選択除草について取り組んできた
森田ゼミの前田くんが説明しています。(右側が前田くん)
月1回の全体調査の時の選択除草に加えて、
ほぼ毎週水曜の朝に1時間ほど、私と除草したり、
入居者の皆さんの除草作業に一緒に参加させてもらったり。
自分自身が選択除草を学びながら実践していくことで、
どんなことを感じたのか、発表してくれました。
(ポスターをクリックすると大きい画像が開きます)
さらに、森田先生からは、池ぷか体験の参加者も募りながら、
これまで探ってきた展開の方向性・可能性についてのポスターも。
(ポスターをクリックすると大きい画像が開きます)
池ぷかしてくれた人の中には、神山ではお馴染みのニコライさんや、
昨年までは高校生で課題研究として水質浄化池に通ってくれていた子が弟を連れてきてくれたりもして。
関連する書籍を並べてくれた本棚なども、
森田先生の研究室が池のほとりに出張してきてくれたようで
ワクワクする空間になっていました。
最後に、ここまでご一緒いただいた田瀬さんから
進捗報告を聞いたフィードバックを伺いました。
参加してくれた皆さんからは、今後の活動のアイデアもたくさんいただきました。
来年度の活動はどんな風に展開していけるかな。
最後までいてくれた皆さんと記念撮影をして、今回のイベントは終了。
参加者の皆さんのフィードバックをいくつかご紹介してみると、
・いろんな視点から池を取り扱っているのが面白かった
・水質浄化があまり機能していないのがショックだった
・池の前のベンチや周辺が居場所化することで、
草木にも何らかの変化があるのかな?
・変哲もない池が、意識の持ちようで、水質改善のためだけでなく
コミュニティや景観を考える場になっているのが印象的
などなどの声をいただきました。
たくさんの方にご参加いただき、ありがとうございました!
また、徳島大学の皆さんには、企画から当日の設営・運営まで、
スタッフの皆さんにご協力いただき、感謝しています。
本当にお世話になりました。引き続き、よろしくお願いします!