10/1(土) 秋の選択除草 報告レポート
気持ち良い秋晴れのもと、10/1(土)の午前中、
ランドスケープデザイナーの田瀬さんをお招きして、
みんなで選択除草を行いました。
午後の「池のほとりでポスターセッション」にかかわる
徳島大学の方々も来てくれて、今回はなんと参加者19名。
かれこれ数年ご一緒してきたベテラン入居者の方もいますが、
初めて参加するという方もいて、いつもより多めの参加。嬉しいです。
まずは参加者の皆さんから自己紹介をしてもらった後、
田瀬さんに「選択除草って何?」「なんで選択除草するの?」
と尋ねてみました。
草が生えないように舗装してしまうのが一般的な時代だけれど、
草が身の回りにある、いろんなものが生えているのがいい。
草があるといろんな生き物もいられる。
草をまず知ると、ちゃんと付き合えるようになる。
ここはいったん工事にあたり更地にした。
そうすると草がバーっと生えるが、そのほとんどが帰化植物。
草むしりは大変だ、という印象が強いかもしれないけれど、
選択除草では、はびこり過ぎてしまう外来種の中から
「今日とる草」を決めて、少しずつ景色を整えていく。
日常的に、負担少なく、楽しくやるのが大切。
といったお答えが。初めての方は、まだ分かったような
分からないような顔をされていますが、まずは実践。
敷地の中を歩きながら、今、どんな草が生えているのかを
観察していきます。
青雲ひろばの横のあるきみちで気になったのは、
外来種の「メリケンカルガヤ」と在来種の「ススキ」。
外来種の「コセンダングサ」や「オオアレチノギク」も
あちこちに見えます。
ぐるっと敷地を一周した後に、今日の選択除草の
ターゲット1つ目として選ばれたのは外来種の「メリケンカルガヤ」。
もうすぐ種が実って、綿毛がふわふわと飛んでいきそう。
種が落ちてしまう前に、根っこから抜きます。
2つ目の除草ターゲットは、オオアレチノギク。
こちらも外来種の多年草。花を咲かせ始めているので、
慎重に根っこから抜いていきます。
多年草の怖いところは、上だけ刈って根を残すと、
枝分かれして復活したり、翌年さらに太くなって生えてきたり。
できるだけ根っこから抜く、種が散らばる前に抜く、
というのが翌年以降の草取りを楽にするコツです。
この後、3つ目のターゲットとして、コセンダングサも探して除草しました。
今回は外来種3種をターゲットに除草をしましたが、
「選択除草は、外来種を撲滅しようというわけじゃないんだよ、
なくならないけど、広がってない、が一番いい状態。
全部手で抜くんじゃなくて、肝心な草を選択除草したら、
刈払い機で刈ってもいいんだよ」と田瀬さん。
「終えた後に振り返ってみてみて『綺麗になったなぁ』と感じるのも大事」
ここ数年、入居者や利用者の皆さんと選択除草を重ねてきた成果もあり、
「ここはいい状態に育ってきたね」と褒めてもらいました。
最後に、抜いた草を刻んだり、剪定した枝から葉を落としたりして、
バイオネストに投入。その山を囲んでみんなで記念撮影!
田瀬さん、そして参加してくれた皆さん、ありがとうございました。