2023年・秋の選択除草 報告レポート
10/7(土)の午前中、ランドスケープデザイナーの田瀬理夫さんをお招きして、みんなで大埜地の集合住宅の緑の手入れを行いました。
今回の参加者は述べ9名(+子ども2名)!大埜地住宅の入居者の方々をはじめ、田瀬さんの緑の手入れに興味を持ってくださっている方々など。選択除草ベテランの方から、初めて参加してくれた方もいて、いろんな方が混ざっている感じ。
毎回、まずは敷地にいま、どんな草が生えているのかな?と観察して歩くところから始まります。水質浄化池の周辺からスタートして、こんな草花を見つけました。
青字が在来種で残しているもの、赤字が外来種で積極的に除草したいもの。
ただし青字の中でも繁殖しすぎそうなものは、選択除草して減らしていっています。
この2種は葉っぱが似ているけれど、薄紫の花がヤブマメ、黄色い花がヤブツルアズキ。
チカラシバのように、ちょっと背丈のある草があると、
バッタなどの虫が越冬しやすくなって、いいんだよ、と田瀬さん。
草同士を結んで罠のようにし、友だちと引っかけあって遊んでいたそう。
キンミズヒキ、花はかわいいけれど、たねが実ると立派なくっつき虫になります。びっしり!
ひとしきり植物観察をした後は、いよいよ選択除草。
今日のターゲットは、川沿いからぐんぐんツルを伸ばしてくる「クズ」。
少し前に孫の手サークルの高校生たちと頑張って除去したのですが、まだまだ残っていたものをみんなでとっていきます。
作業の合間には、ススキの手入れの仕方についても教わりました。
コモンでは川沿いの修景と境界線をつくるためにもススキを残しているので、冬に栄養が根っこの方に戻った頃に、一本ずつ軸を切って形を整えていきます。そうすると、春になって新芽がきれいに伸びてきやすい。一方、減らしたい場合は、栄養を溜め込む前・夏の早いうちに剪定したり、根っこから抜いたり。適材適所で活かしていくのが良い、とのこと。
除草した草をバイオネストに運んで、刻みます。一輪車に3杯分ほど(むしろ溢れるくらい)をせっせと刻みます。
そしてこの日の作業のもう一つの目玉は、どんぐりの種まき。入居者エリアのうち、4〜5年前に竣工したエリアでは木が育ってどんぐりが実り始めています。
その実をとって、みんなで分けて、ここ数年に完成したエリアで、どんぐりの苗がうまく育たなかったところに追加で種まきしました。
この日は観察しただけでしたが、いくつか今後のアドバイスもいただきました。
門柱や外灯などのメッシュフェンスに植えていたツル植物がうまく育っていないところには、もう少ししたらスイカズラの実が黒く実るから、それを撒くといい。実の黒い部分は外して、白いタネを露わにしてから撒いたほうが発芽率が上がるそうです。
実生のキハギも、こぼれ種から育ってきているので、これも春になったら掘り上げて、生垣の木が少ないところに植え替えるといいよ、と。
ほんのり黄緑がかった藤色+クリーム色のかわいい花が特徴です。
最後には毎回恒例の集合写真。皆さん、ありがとうございました!次はまた春に、田瀬さんと一緒に草と触れ合いましょう♪