鮎喰川コモンに水槽を置くことになった時のこと
「生き物にめっちゃ詳しい人がいるよ。
子どもたちと何かするとおもしろいと思う」
と同僚に紹介され、糸山さんと出会った。
生き物好きが高じて研究者になった糸山さんは、
キラキラした目で生き物の話を語り続ける。
確かに、子どもたちに糸山さんと出会ってほしい!
話はとんとん拍子に進み、
鮎喰川コモンで「川の生き物探し」のイベントをすることに!
さらに、そのイベント情報がきっかけで同僚のパートナー、田中さんと出会った。
水槽づくりにかけては、専門家レベルの知識と熱量。
「川の生き物探し」の機会を生かして
川の生き物を水槽で育てることを提案してくれた。
「なんだかおもしろそう!!」
「こんな近くにこんな面白い人が!」
可能性を感じてワクワクが止まらなかったというのがその時の感想。
元々、コモンに水槽を置く計画はなかったから予算はなかったし、
水槽を置く効果を論理的に説明できるわけではなかったけれど。
予算取りが難しかったら、
最終的に自分が水槽代を持ってもいいと思ったほど、ワクワクが止まらなかった。
無事、水槽がコモンの窓辺に到着した日。
イベントで子どもたちと糸山さんが捕まえた魚を泳がせた。
小さな子が、水槽の中でスイスイと泳ぐ川魚を見に訪れたり、
コモンにいる大人も、じーっと長い時間、水槽を眺めていたり。
水槽がスーッとコモンの人の心に馴染んでいくのを感じた。
数週間たった今、鮎喰川が身近になったと感じる子どもたちもいる。
計画にはなかった川のイベントと水槽設置。
けれども、
糸山さんと子どもが交わったらおもしろそう!
田中さんの水槽の取り組みが始まったら何かが起きそう!
根拠のない感覚を大事にして走った時、芋づる式に想像以上の楽しい時間が生まれた。
計画も大事だけど、
「なんだかおもしろそう」の可能性も大事にしたいと思った出来事でした。
秋山千草